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おしらせ

【重要】SFTS-重症熱性血小板減少症候群

先日2020/7/13のニュースで、広島の獣医師が、SFTSに感染した猫の治療にあたり、自身がSFTSに感染したとの記事を目にしました。これを見て、とても危機感を覚えました。

 

①SFTSとは

SFTSは、2011年中国から症例の報告が見られ始めた新しいウイルス感染症で,マダニが媒介すると考えられています。日本国内では2012年山口県在住の女性が、急性発症の発熱,嘔吐,下痢,倦怠感などの症状の後、7日後に死亡しています。

2020年5月までの感染者の累計は517件で、そのほとんどが西日本に集中しています。それは、もともと西日本や沖縄におおく生息するフタトゲチマダニやタカサゴキララマダニが、このSFTSウイルスを保有しているからと考えられています。

特に、フタトゲチマダニはここ鹿児島でも日常的に遭遇するマダニで、犬にはバベシア症、猫にはヘモバルトネラをうつすことで獣医師の間では常識的に知られています。

 

②人への感染

ウイルスを有するマダニに咬まれることにより感染します。多くの場合、マダニに咬まれてSFTSウイルスに感染すると考えられますが、マダニに咬まれた痕が見当たらない患者もいます。

注目すべきは、人間がマダニに直接咬まれなくても、SFTSウイルスに感染している犬や猫の体液に触れることで、感染してしまうことがある点です。

最近の研究で、SFTSウイルスに感染し、発症している野生動物やネコ・イヌなどの動物の血液からSFTSウイルスが検出されています。このことから、SFTSウイルスに感染している動物の血液などの体液に直接触れた場合、SFTSウイルスに感染する可能性は否定できません。

 

③犬や猫などからSFTSウイルスに感染しないための策

基本的なことですが、動物に触ったら必ず手洗いをしましょう。 そして、犬や猫のマダニの駆除・予防を徹底することが大事です。

 

④当院の取り組み

当院では、1か月効く食べるタイプ、つけるタイプの薬を取り扱っています。SFTSやバベシア症、ヘモバルトネラ症の予防のため、何よりも、飼い主さまご自身の身を守るためにも、毎月1回のお薬の徹底を強くお勧めいたします。

また、最近は1回の投与で3か月効果の持続する食べるタイプのお薬もあります。 湿度の高い季節に、より繁殖するノミ・マダニの性質を加味し、当院では、3の倍数月(3月、6月、9月、12月)の投与をお勧めしています。

詳細はスタッフまで、お気軽にお尋ねください。