先日受けた皮膚科のセミナーの中で、シャンプーの仕方のお話がありました。
今までの、いわゆるスタンダードとされていたシャンプーの仕方とかなり違っていたので、「目からうろこ」でした。
早速、当院の患者さまで、万年皮膚病に悩んでいるシーズーさんに、そのやり方をお伝えして、ご自宅で実施して頂きました。このシーズーさんは痒みが本当にひどく、一年中皮膚のためのお薬を飲んでいます。
もちろん、ひどい時、軽度の時の薬の内容は異なり、なるべく体への負担が少なくなるよう内服薬を処方しますが、それでも、薬を全く飲まなくても痒がらない日は少なく、完治することよりも、軽度の状態を維持することに治療目標を置いている状態です。
今までも、ご自宅で最低でも1週間に1回は薬用のシャンプーで洗ってもらっていましたが、今回この新しいやり方で実施してもらったところ、今までと比べて、皮膚の状態、痒がり方が良くなっているとの感想を頂きました。
同じシャンプー液で、シャンプーに費やす時間も同じくらいなら、やはり、効果のいいやり方の方がいいですよね。
もちろん、これまでのやり方が間違いということではありませんが、医学が進歩するのと同じで、獣医療も進歩します。新しいお薬、新しい治療法が見いだされるのと同じように、しつけ方やシャンプーの仕方まで、時代の流れに沿った新しいものも紹介されます。良いと思えるものは積極的に取り入れて行きたいと思っています。
